出産のこと
出産は特別な体験ですよね。
「産まれた」
言葉にするとあっさりですが、そんな簡単なもんじゃァない。
そんな出産の記録を残しておきます。
里帰りしてからの私は、診察で産道がとても柔らかいので、陣痛がきたらすぐ産まれるだろう、37週までは安静に!!と言われていました。
ドキドキしながら、指折り37週を待ちました。
37週を無事越えて、もういつ産まれても大丈夫!な状態になっても、外出は避けるように、とのこと。
そんな37週4日の朝、トイレに行ったら、おしるしが。
早い。
私の予想では、なんだかんだで39週過ぎてから産まれるだろう、なんて思っていた。
息子の時は、おしるしがあってから2日後に陣痛。今回もきっとそんなもんかな~。
しかし、夜布団に入ってから、今まであんまり感じてなかったビミョ~なお腹の痛み。
正直全然耐えられる程度で、生理痛よりも弱い。
日曜日の夜、これくらいで病院に電話していいものか。次の朝健診の予約入れてあるし、待てる気もする・・・。
しかし、なんだかざわざわする。とりあえず電話してみよう。
助産師さんに、今来てもいいし、明日の朝でもいいけど、とりあえず一旦来てみる?と言われ、姉に息子をお願いし、息子が寝ている間にそっと家を出ました。
病院について、子宮口の確認。
助産師さん「入院!即入院!子宮口5センチ開いてる!」
マジ病院に来てよかった・・・・私の勘ナイス!!
しかし、痛みはゼロに近いほど遠のいていて、本格的な陣痛が始まる様子もない。この時点で夜11時。足湯をして陣痛を促す。
そのままLDRで待機。先生の到着を待って、今までにないくらい痛い内診でおそらく破水。
それをきっかけに陣痛が始まる。夜中1時。
そこから、ズンドコズンドコ痛みが強くなって、とにかく呼吸で痛みを逃す。
息子のときは、情けないけど、全然呼吸を味方にできず、呼吸を止めるように、声を押し殺して、全身を震わせて痛みに耐えた。
けれど、今回は自分がコントロールしていきみ逃しができている感覚があって、痛みの波をより感じた気がした。
もういい加減、この波から解放されたい、と思っても子宮口が全開にならない。
個人病院のため、頼りの助産師さんは1人で忙しそうに行ったり来たり。テンパっているのか、イライラが伝わってくる。
いよいよ腰のあたりにズーンと痛みがきて、いきみたくなってくる。
もう産みたい!!!という気持ちがマックスで、というより、自分と違う意志を持った生き物が下腹部で暴れまわっているような、SFみたいなかんじの感覚になり、私がコントロールできるところから一気に突き抜けてしまった。するとやはり子宮口全開!!先生が2人入ってきて、忙しなく分娩の準備を始める。痛みのあまり動けない私に、「腰あげて!!産む準備できないよ!!」と激が飛ぶ。足を開けと言われるけれど、痛いから余計に閉じ気味に。
イライラ気味の助産師が先生に「この子、すぐ足閉じる癖があるんですよ!」と言っているのが聞こえてくる。女の先生が「大体の人が閉じたがるよ、そりゃ」と、にこやかに言う。
強張りが少し緩む。
そして、息子のときには体験できなかった、産まれてくる娘の頭をこの目で見ることができた。産んでいるのは私だけど、なんだか客観的に「すご~い」と思っている私がいた。
そして、無事娘が大きな泣き声をあげながら産まれてきた。私の胸にきて、小さなくしゃみを2回した。その瞬間、全部が緩んで、あ~終わったんだなぁと心から感じた。
終わってから、精魂尽き果てて、眠気と覚醒を行ったり来たり。起きてるけど寝てるような感覚で、助産師さんの声がけに返事ができない。「起きてる!?ちゃんと返事して!!」またまた助産師さんの激が飛ぶ。返事がないと意識がないんじゃないかと思う、と言われたけれど、なんだか私は悲しかった。妊娠期間、安静が多かったのもあり、体力がだいぶ低下してたんだなぁきっと。
息子のときは、私が呼吸がうまくできなかったため息子の心拍が下がり、吸引器具を入れるために大きく切開した。けれど、切開はしたけど、その場も産後も痛みがなく、円座があったほうが楽は楽だけど、なくても座れることに感動。けっこう普通に歩けるし、娘のお世話が楽にできた。呼吸ってホントに大事。
2人目の出産は、3時間半くらいで安産だったけれど、しんどくて痛かった。
流れがわかっている分、少し冷静に一部始終を体験するが故に、より痛みを感じたんだと思う。正直この痛みは、もういいかな・・・。
予定より早めの出産に、出産報告をするとみんなビックリ。
家族にでんさっきまで大きなお腹だったのに、知らない間に産まれちゃった感で不思議な感覚だったそう。もっと不思議だったのは、おしるしがあった日、久々に連絡をくれる人が多かったこと。親友の愛子は、なんと出産した時間(朝4時半)にメールをくれた。普段そんな時間にメール送ったりしないのに。そして、息子は出産した時間に、大泣きしていたそう。私も息子も娘も、同じ時間頑張ってた。みんなの勘の良さに、離れててもつながってるんだ~って感じた。
主役はママであり、赤ちゃん。助産師の皆さん、ママは助産師さんを心の支えにしています。素敵なお産になるよう、素敵な声がけをしてあげてくださいね。
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