どんぐりに怒る
季節は秋から冬へ向かおうとする。温かさと寒さが入り混じった空気。
ポカポカ陽気が気持ちがいい。
お外には、息子にとって宝物がたくさん落ちているこの季節。
いろんな葉っぱ、毎朝バス停に向かう途中で拾っては「先生に見せるんだ~」
先生、毎日スミマセン・・・・。
最近のお気に入りはコレ↓
どんぐり。
これが私の怒りに火をつけた。
忙しい朝、気に入りすぎたどんぐりを、何をするにも離そうとしない。
トイレに行く、靴下をはく、上着を着るたびに手に持った5個のどんぐりを床に起き、コロコロと転がるどんぐり5人衆。その都度かき集め、時間がかかるったらない!
「ええかげんにしーよ!どんぐり、もうええから!!!!!」
本気で怒っていても、セリフ!!だっさいぞ、母ちゃん。
怒りながらも、「どんぐり」に、心の中でプっと吹いてしまいそうだった。
子供といると、こんなしょーもないことで怒って、おもしろいセリフをたくさん発しているから、怒りもたいしたことないなぁと思う、振り返ると。
こんなしょーもないどんぐり論争の後のため、バス停に向かうまで険悪だった私たち(きっと私だけいつまでもどんぐり炎上してた・・・)バス停に着いたら、あまりにも天気が良くて、気持ちが良すぎて、気持ちもやんわりしてきた。すると、突然息子が小さかったときのことを思い出した。彼はよく泣いたけれど、人見知りはほとんどせず、外に出たら私の姿が見えなくても平気だった。たしか2歳くらいのときだったかなぁ。近くの児童館に行った帰り、小学校の校庭で遊んでいた。何かに夢中になって誘っても誘っても、「母ちゃん先帰るね~」と言っても、帰ろうとしない。ふと私がいなくなったことにどんくらいで気づくんだろう・・・と、木の陰に隠れて彼を観察することに。気づかない・・・・なかなか気づかない。泣いたりするのかなぁなんて思ってみたけど、泣くどころか気づいてない。そして、そのまま30分近く1人で遊び続けた。最後10分くらいは正直イライラしていた。しびれを切らして、姿を現したけれど、全然不安な様子もなく、いたってフツウ。
なぜか、このときの光景をふっと思い出して、妙に愛おしくなった。今はどんぐりにイライラしているけど、あの頃はこんなことでイライラしてたなぁ、しばらくしたら、どんぐりイライラも愛おしくなるのかもしれないと思った。あ~、私は彼のことが大好きだ。
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