ちょっとだけ
少し前のある日、私は仙台に戻ってきて最も荒れた。
自分でコントロールが効かない感情の嵐。
口からどんどん出てくるネガティブな言葉たち。それを浴びせられるかわいそうな息子。
言葉の暴力だ・・・・と、わかっているのに止められない自分がいて、苦しかった。
8月下旬から幼稚園に通い始めた息子、とびひにRSウィルス、いただきものをしてきて、機嫌も悪い。特にとびひは手指にでていたため、手を洗ったらすぐにテープもはがれてしまう。しかも貼りづらい。小児科の先生から、キズ〇ワーパッドがいいよ、と言われ、いろんなサイズを購入。3000円近いソレが、2日でなくなる。治りかけたところを、ひっかいてまたふりだし。3ヶ月の娘にうつらないかも心配で、ついつい神経質になってしまい、息子にもきつく言ってしまう私。私のケンケンっぷりに、息子も泣いてしまい、そりゃぁもう悪循環。
自分自身の気持ちの不安定さに、もしかして、私、ヤバイのかもしれない・・・。なんとかしないとノイローゼになるかも・・・育児を始めてから初めて危機を感じました。これは人に言っとこう、と旦那さんに、「ヤバイです」という旨をメール。少し落ち着いてから、ちゃんと「ヤバイ」と言えてよかった・・・言える人がいてよかった・・・と思えてきました。
病気持ちの息子は体力だけ持て余していて、お友達とは遊べないけど、散歩くらいは・・・と自分のためにも散歩に出かけてみる。お隣のママさんと何気ない立ち話。何だか気持ちがス~ッと楽になっていくかんじ。散歩に出ると、今度はしばらく会ってなかった児童館友達のママさんに遭遇。会ってない間に2人目を妊娠していて、気持ちが上がる。そのまま一緒に散歩することになって、その日の自分のダメダメっぷりを彼女に話してみる。
「上の子にイライラするのって、ママのせいじゃないって聞くよ~。どうしようもない、本能なんだって」
え~~~~~そぉなのぉ!?私のせいじゃないの?!
カチカチに凍った氷にお湯を注いだように、心にピキっと隙間ができて、ふ~~~っと力が抜けた。息子じゃなく、私のための散歩だった。
布団の中で、
「今日はホントにごめんね。もうあんなこと言わないようにするから」
と言うと、
「うん、〇〇(名前)すごい悲しかった。今度言ったら〇〇怒るからね!!!」
「うん、わかった。母ちゃんがダメなときは怒っていいからね。ありがとうね。」
子供の懐の深さには毎度頭が下がる。甘えているのは私のほう。彼なら許してくれるって。
当り散らしたって、私のことを好きでいようとしてくれる。無条件の愛。
この間ママ友が、
「子供って、た~~~~くさんの愛を持ちあわせて産まれてくるのかもね」
と言っていた。そうかも、本当にそうかもしれない。
次の日、近所の先輩ママさんとゴミ捨てで会い、自分ヤバかった宣言。
彼女もまた、「経験によると、誰もが通る道。イライラするのはしかたないのよ、本能だもん。自分を責めちゃだめよ」と。やっぱりそぉなのぉ!?
「いつでも話聞くから、大丈夫だから」って、先輩ママさんのやさしさに、感謝しかなかった。
そして、絵本を貸してくれた。
「一人で読んでね。泣いたらスッキリすると思う」
しかし、息子が絵本に興味をもち、「読んで」と。息子を膝に乗せて絵本を読んだ。
読み終える頃には、泣きながら読んでいた。息子の気持ちがここに書かれていて、心が痛くて、愛おしくて、苦しかった。息子をぎゅ~っとして、「毎日ごめんね、ありがとう」。
子育ては時々孤独だ。
今回心底思ったのは、持つべきものはママ友、ということ。周りの子育て仲間にめちゃくちゃ救われた。今の経験すべてが、今度は誰かの役に立てるときがくるかもしれない。
今日も元気だ、大丈夫!
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